ココナッツオイルについての誤解
ケトン体ダイエットに取り組む際に時々ココナッツオイルを摂りましょう、という情報を目にします。ココナッツオイルには中鎖脂肪酸が多く含まれており、ケトン体が中鎖脂肪酸から作られるので、糖代謝(シュガーバーニング)からケトン代謝(ファットバーニング)の切り替えに役立つという内容です。
しかし、これは若干誤解を招く可能性がるのではと思います。というのも糖質を食べていたらココナッツオイルを摂ってもいわゆる代謝の切り替えにはならず、かえって太ってしまう可能性があるからです。
どんなにいい脂を摂っても、糖質を摂っていたら中性脂肪になってしまいます。ココナッツオイルを摂ってさえいれば痩せる、ケトン体代謝になるというわけではありません。あくまで体内に余計な糖質を最大限入れないことが重要です。
体内に糖質を最大限入れないことにより、体がエネルギー源として脂肪を使い始める、このスイッチを入れてあげることが大事です。決してココナッツオイルを摂れば代謝がほとんどの人が使っている糖代謝からケトン体代謝に変わるわけではありません。
そして盲目的にココナッツオイルを摂ってしまうと、糖質と一緒だった場合中性脂肪が増えてしまうことだってあるでしょう。ここに気をつけずに、ココナッツオイルを摂ればケトン体代謝になるぞーという情報には気をつけましょうね。
間違ってもパンにココナッツオイルをつけて食べるとかいうことをしてはいけませんよ。中鎖脂肪酸があればケトン体が生成されて体内で使われるようになるのではなく、体内に余分な糖質がないがゆえに、材料として中鎖脂肪酸を使ってケトン体を生成するのです。